あなたにマッチする美容室の選び方・カット料金の仕組み

美容師は、クリエイタ―であり、技術や経験、センスなど全てにおいて一人一人が異なるものを持つ個人商店のようなものです。

クリスチャン・リース・ラッセン と フィンセント・ファン・ゴッホ どちらが好きか?みたいな話で、彼らの作品を見るまでは あなたの価値観にマッチするかどうかは分かりません。 いくら友人の勧めでその美容師を指名しても、評判を聞いて指名しても あなたの感性に合うかどうかは分からないのです。

あなたが理想とする美容師との出会いはまさに運命なのですから、それはあなたが導かれる運に頼るしかありません。

しかし、世の中に十人十色の美容師がいても、お店のシステムには逆らえません。個人事業主として一人で美容室を経営している場合も同じです。

それはつまり、お店のシステムが美容師のスキルやスペックをコントロールしていることになります。ある程度。

あなたが理想とする美容師との出会いは運命の巡り合わせとしか言えませんが、あなたにマッチした「美容室」の選び方は教えることができます。それは、お店の料金システムによって美容師のスキルやスペックがある程度 制限されているからです。

ご参考にしてみて下さい。

 

料金システムによってスペックを制限されている美容師とは?

美容師にとって理想のカットとは [例]

①[カウンセリング]

②[髪質の見極め]

③[プレシャンプー]

④[ベースカット]

⑤[ドライ・ハンドブロー]

⑥[ドライカット(毛量調整)]

⑦[お流し・ハンドシャンプー・トリートメント]

⑧[ドライ・ブロー](この間にハンドマッサージ・ネイルケアなど)

⑨[ドライカット(ニュアンス調整)]

⑩[仕上げのブロー]

⑪[スタイリング]

細かい説明や髪についてのアドバイス、世間話などをしながら一連の施術を進めていきます。

 

以上が、美容師が理想のカットをするために必要なプロセスとなります。この工程をするにはだいたい90分くらいは必要です。施術時間からしてカット料金は5,000円~7,000円といったところでしょうか。

しかし、お店のコンセプトがリーズナブルで買い物帰りにさっと立ち寄れて短時間で終われるようなところだと、いくつかの工程を省き カット1,000円~3,000円の料金設定が実現できます。

料金の設定は、美容師の本気度とあなたが求めているクォリティの本気度なのです。

 

「ヘアカット」だけでもたくさんのプロセスがある

例えば、「この髪型にしてください。」と、スタイルブックを見せたとして、そのヘアスタイルにするためにかかる時間はドライな状態からカットするだけでも最低30分は必要ですが、10分でもできます。

お客様の要望をしっかり聞いてカウンセリングする時間も欲しいですし、細かくブロッキング(髪をパートごとに分ける)して、クセを見極めながらテクニカルなカットをしていくとなると30分以上は必要です。

「この髪型にしてください。」→「はい。かしこまりました。」であればカウンセリングの時間が省けますし、ブロッキングをしないでアバウトに髪を引き出しカットすることでも短縮できます。

髪質と骨格の特性や 物理的な原理を把握しているプロだからこそ、たくさんのプロセスを省いてもそれなりのヘアスタイルを作ることができます。その気になれば5分でも可能です。

 

1000円カット、2000円カット、3000円カットの内容

近年増え続けている1000円カットサロン。カットに要する時間は10~15分といった感じです。安ければいいなんてことはありません。しかし、高ければいいということでもないのです。

 

サロンのシステムによって技術やテクニックが制限されている例

低料金サロンの特徴

回転率を上げるためにベテランの美容師を高待遇で雇っている。短時間で高回転率を維持するために割り切って作業をしている。作業効率を優先し会話はほぼ皆無。忙しいときは、モチベーションや注意力が低下するので気分によって施術のムラが出やすい。

中料金サロンの特徴

0からスタートしたアシスタントを一人前のスタイリストまで育てるシステムなどがあり、アシスタント、Jr.スタイリスト、トップスタイリスト、ディレクターなどのランク分けがされていたりします。リーズナブルな料金設定で可能な限りのサービスがありますが、ある程度のプロセスを省き時間短縮を図っています。美容師としての志はまちまちで色んな考え方を持ったスタッフがお店の方針に沿って仕事をしている。

高料金サロンの特徴

中料金サロンの延長線上に、さらに質の高いサービスやクリエイティブなサロンワークに徹することを前提にお客様一人にかける時間を長くしてあるため高料金となる。(技術やセンスは別として)志の高い美容師が多くいる。自分だけのこだわりや突き抜けた考えを持つ美容師は、組織の方針に縛られずに 一人で美容室を経営していたり、スペース(セット面)や設備を借りて自分だけのお客さんを持ち独立してやっていたりもする。

 

料金によってヘアカットのプロセスが制限されている例

1000円カットの特徴

【内容】カットだけ(シャンプー台がないサロンも多くある)

【時間】10~15分

カウンセリングは手短に済ませる。髪型をどうするか悩んで決まらない場合は次の順番に回されたり、遅れをとった分、カット時間を短縮して仕上げる場合がある。持ち時間10~15分の間でできるだけのパフォーマンスをする(カットのプロセスを意図的に省略)。全体的な切り直しが原則NGで、その場合はプラス1,000円を支払って切り直しをしてもらわなければならない。カット後はドライヤーで髪の毛を飛ばしたり あまり効果のない掃除機で吸い取ったりするだけなので髪の毛が落ちてくる。

【おすすめ】髪のボリューム調整や前髪をカットしたいときに利用するのが○。クセが強く、ベースをしっかり切らなくても形になりとにかく梳いてもらえればOKという人に○。スタイリングが得意でそれとなくカットしてもらえればなんとでもできるという人に○。細かい注文がある人や繊細な人には×。※前もって髪の汚れを落とし、寝ぐせなどがない状態で行くこと。

 

2000円~3000円カットの特徴

【内容】①カットだけ/②シャンプーとカット

【時間】30~40分

カウンセリングは5分程度の余裕あり。

①の場合はカットに時間を割くのである程度細かい調整をしながら仕上げる。

②の場合はシャンプーをしてウェットな状態からそれなりのベースカットをしてそのまま全体の毛量調整をして仕上げる。

リーズナブルな料金でも高回転率を維持しながらハンドマッサージやネイルケアをサービスで行っているサロンもある。

【おすすめ】時間や金銭的な余裕がなくても、それなりにスタイリングしやすく長持ちする髪型にしたい人に○。

 

4000円以上のカットの特徴

【内容】①シャンプー → カット/②シャンプー → カット → シャンプー

【時間】30~40分

カウンセリングを十分に行う。

志の高い美容師にとって 時間的な余裕を持ち 多岐にわたるプロセスを経て仕上げることができるので、こだわりやパフォーマンスを十分に発揮できる。お客様を大切にし、自分のファンを獲得しようという気持ちを心得ている。

トリートメントやヘッドスパのサービスが組み合わされていたり、ハンドマッサージやネイルケアをサービスで行っているところもあり、心身ともにリフレッシュできる。

【おすすめ】心身のリフレッシュや癒やし、ゆったりとした時間を過ごしたい人に○。髪型や髪の悩みをじっくり相談したい解消したい、自分のこだわりを再現したい人に○。美容師にクリエイタ―として最高のヘアスタイルを作ってもらい、自分のライフスタイルのステータスとしたい人に○。

 

※カットだけのメニューの場合は事前にシャンプーをして、スタイリング剤を落としたり寝グセなどを直して行くようにして下さい。

これらはカット以外(パーマやヘアカラーなど)にも当てはまります。ヘアカラー料金の仕組みについてはコチラをご参考にどうぞ。 ホームカラーとサロンカラーはプロセスが違う

 

傾向としては必然的に料金設定が高めのサロンの方が志の高い美容師が多数います。しかし、中には志は高いけどセンスがなかったり技術が追ついていない人もいて、逆に1000円カットサロンにもベテランはたくさんいますし、技術やセンスが抜群な人もいます。

それでも、あなたがどこまで自分のヘアスタイルにクオリティを求めるかはサロンの料金システムから選ぶことができるのです。あとは、お店の外観やスタッフの雰囲気などあなたがビビビっと感じる直感を頼りに気に入ったサロンを選び、あなたのフィーリングに合った美容師と出運命の出会いがあることを期待しましょう。

サブコンテンツ

ページトップ